ハーモニック・マイナー・スケールって?

最近レッスンでマイナースケールについて取り上げたので、その話を。

マイナースケールって3つありますよね? 全て判りますか?

まずナチュラル・マイナー・スケール、次にハーモニック・マイナー・スケール、最後にメロディック・マイナー・スケールですね。

今回はその中の2番目、ハーモニック・マイナー・スケールについてです。

ハーモニック・マイナー・スケールとは

ハーモニック・マイナー・スケールがどういうものかは、ナチュラル・マイナー・スケールと比較すると判りやすいと思います。

まず以下が、キーがAmの場合のナチュラル・マイナー。鍵盤で言うと、ラから順に白鍵を弾いた時のスケール、つまり『ラ-シ-ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ』です。

キーがAmの時のナチュラル・マイナー・スケール

キーがAmの時のナチュラル・マイナー・スケール(クリックで拡大します)

これは簡単ですね。

ではハーモニック・マイナーは何が違うかというと、ソの音が#します。

キーがAmの時のハーモニック・マイナー・スケール

キーがAmの時のハーモニック・マイナー・スケール(クリックで拡大します)

こちらも単純に弾くだけならそれほど難しくないですね。

なぜソを#させるのか?

なぜこのようなスケールが生まれたのでしょうか?

それも判ってしまえば、あまり難しくないと思います。

それぞれのスケールの最後の3音を順に弾いてまたはDAWソフトに打ち込んで聴いてみてください。

ナチュラル・マイナーの『ファ-ソ-ラ』とハーモニック・マイナーの『ファ-ソ#-ラ』では、どちらが「終わった感じ」(終止感)が強いですか?

恐らくハーモニック・マイナーだと思う方が多いと思います。要するにこれです(笑)

たぶん昔の音楽の偉い人が、ナチュラル・マイナーを弾いた時に「なんとなく終止感が足りないな」と思ったはずです。

「じゃあ終止感が出るように、最後の一つ前(つまりソ)を半音上げちゃえ」って思ったはずです。

これでハーモニック・マイナーの完成ですね。結構簡単な話です。

本当は

上記の話はすごく簡単に言った場合であって、正確にはコードから導き出されたようです。

少し難しい話になるのでざっと書きますが、ナチュラル・マイナーのダイアトニックコードをキーがAmで書くと以下になります。

Am7 Bm7(b5) CM7 Dm7 Em7 FM7 G7

いわゆるドミナントモーションは、5番目の7thコードから1番目のコードに行くことですが、上記の場合はEm7→Am7になってしまいますね。

いわゆるドミナントモーションではありません。終止感が弱いです。

この終止感の弱さを解消するために、Em7ではなくE7にします。

それによってE7→Am7という終止感の強い流れができます。この時にソの音が#するということですね。

このように和音から考えて作り出した音階なので、日本語では和声的短音階と言われます。

さいごに

ハーモニック・マイナーがなぜ出来たかを説明してみました。

問題はそれをどのように使うかですが・・・それは少しずつ慣れる必要があります。

が、目安として、曲の最後などでメロディーが落ち着く部分があると思います。キーがAmならラの音で終わる部分です。

その前にソ#を入れてみてください。すると終止感が強くなると思いますし、いつもとはほんの少し違ったメロディーが出来ると思います。

ある意味それで全てです。

たまに思い出してぜひ使ってみましょう!

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