フリーのVSTスペクトラムアナライザーを使って楽曲の周波数の状態を見てみました

ここ最近、フリーVSTプラグインのスペクトラムアナライザーを紹介したり、周波数関連の理解の方法を書いていました。

今回は実際にフリーのスペクトラムアナライザーを使って、市販されている6曲の周波数の状態を表示してみて、比較してみようかと思います。

結構面白いことが判るような気がします。

使ったスペアナ

まず、使用したソフトウェアから。

今回はWindowsで行いました。DAWソフトウェアはSonar X2です。

使ったスペアナは、先日の記事で紹介しました『Blue Cat’s FreqAnalyst』です。

私自身は棒グラフタイプのスペアナの方が好きなのですが、今回は線グラフタイプの方が適しているかと思い、上記ソフトウェアを使いました。

見掛けもカッコいいですし、本気でやってる気になれて、なんだか更にやる気出ますよね(笑)

グラフは、どの楽曲もサビとなる部分でスクリーンショットを撮りました。

ちなみに、念のため実際の楽曲の名称は記事上には明記しません。周波数のグラフなので著作権上問題も無いとは思いますが、なんとな~く気になるので。この点はご了承ください。

エレクトロポップ系楽曲

まずは、何年か前に流行った超有名エレクトロポップです。

エレクトロポップ系楽曲の周波数

エレクトロポップ系楽曲の周波数(クリックで拡大します)

まだ最初なので、どういった特徴があるなどということはこれを見ただけでは判りませんよね。

軽く特徴を言うと、まず低音(グラフの左寄り)である50~80Hzの部分に一番高い山がありますね。エレクトロポップとかクラブ系の楽曲ですと、こんな感じになっているのをよく見ます。

あとグラフ右端の16kHzくらいまでしっかり出ていて、それ以上は急に減衰しているのが判ります。

エレクトロ系楽曲

次は、クラブ系の方々には超有名で、海外でもライブを行うことがあるエレクトロ系のユニットの楽曲です。

エレクトロ系楽曲の周波数

エレクトロ系楽曲の周波数(クリックで拡大します)

こちらはエレクトロポップに比べて、低音が幅広く、50~160Hzくらいが大きく出ています。高音域はなだらかに減衰していますね。

中音域については、2kHzくらいがザクザクしてますね。エレクトロポップのザクザクに比べて少し高い音域です。

エレクトロロック(?)系楽曲

こういうジャンル名が本当にあるかどうか判りませんが、バンド形式でDJもいる方々の楽曲です。2010年くらいだったと思います。

エレクトロロック系楽曲の周波数

エレクトロロック系楽曲の周波数(クリックで拡大します)

低音部の山のピークは100~300Hzくらいの間ですね。上記のエレクトロポップ及びエレクトロよりも高い音域です。あと、その上くらいから5kHzくらいまでの間はザクザクですね。バンドサウンドのミックスによるものでしょうか。

全体的には比較的なだらかな山になっていますね。

ハードコア系楽曲

一転して、打ち込み主体ではなく、まさにバンドといった感じの、ハードコア/オルタナティブ系の方々の楽曲です。変拍子やテンポの変更を難なくこなしてしまったり、演奏が超絶上手かったりと、本当にすごいバンドです。あと、バンド名もすごいです(笑)

ハードコア系楽曲の周波数

ハードコア系楽曲の周波数(クリックで拡大します)

60~200Hzに低音のピークがあり、あとはなだらかに山になっていますね。ザクザク感がありません。何でなのでしょうね???

日本のロック系楽曲1

日本のポピュラー界(クラシック界とかジャズ界とかを除く意味で)では超有名なバンドの楽曲です。

日本のロックバンド楽曲の周波数

日本のロックバンド楽曲の周波数(クリックで拡大します)

上のハードコア系楽曲とかなり似ていますね。

敢えて違いを挙げるなら、こちらの方が高音域で16kHzくらいまでちゃんと出ていることでしょうか。

ちなみにこの楽曲は、ドラム、ベース、ギター、ボーカルの他、ピアノの音も入っています。シンセは・・・入っているような気がしますが、ほとんど目立たないです。

日本のロック系楽曲2

こちらも日本のポピュラー界では超有名な大御所バンド。ロックとは言え、シンセを多用している&どちらかというとソフトな楽曲です。

日本のロックバンド楽曲(打ち込み多用)の周波数

日本のロックバンド楽曲(打ち込み多用)の周波数(クリックで拡大します)

低音域は左端からなだらかに上がっていって、60Hzくらいでピーク部分に入りますね。

中音域は300~600Hzくらいが少し下がり目という特徴があります。

あと、高音域は日本のロック系楽曲1と同様に16kHzくらいまでしっかり出ています。

全体的な印象として

各周波数グラフを見てみると、どの楽曲も20Hz~16kHzくらいの範囲で強く出ているのが判ると思います。人間の可聴領域は20Hz~20kHzですし、それに大体合っていますね。

中音域のザクザクは、シンセとか打ち込みとかサンプリングとかを多用している楽曲だとそうなりがちなのが判りますね。シンセが少な目なハードコア系楽曲と日本のロック系楽曲1はザクザク感が少ないです。

あと、高音域の状態は、法則的なものは無く、楽曲によってまちまちのように感じられます。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

こうして改めて周波数を見てみると面白いですね。

一つ注意点としては、ここで挙げた6個のグラフは、楽曲のある瞬間だけを撮ったものであり、楽曲全体についてそうなっているわけではありません。

なので、実際には楽曲を聴きながら見てみるのが重要かとは思います。

同じジャンルとされている楽曲でも、曲によってこのグラフは違う特徴を持つのが当たり前ですし、同じアーティストの楽曲でも、もちろん曲によって違います。

自分の好きな楽曲をDAWソフトに読み込んで、スペアナをかけてみるのも、いろいろ発見があって面白いですよ!

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