2種類のイコライザー

 イコライザーにはパラメトリック・イコライザー(Parametric Equalizer)、通称『パライコ』とグラフィック・イコライザー(Graphic Equalizer)、通称『グライコ』があります。少し名前は違いますが、どちらも目的は同じで、音を補正することです。 パライコとグライコの違いを簡単に説明致します。

 まずグライコは、オーディオの周波数帯域をいくつかに分割し、各帯域ごとにレベルを増減出来るものです。この周波数帯域は固定になります。一番判りやすいのは、CD/MDコンポなどに付いているTrebleツマミ、Bassツマミでしょうか。これは高音域と低音域のみを動かせるグライコということができます。実際のグライコは少なくても6ポイント、多いものだと31ポイント以上動かせるものもあります。レコーディングよりはライブでのPAで使われることが多いかもしれません。

 グライコは周波数帯域が固定なのに対し、パライコは周波数帯域が可変になっています。またQというパラメーターもあります。これは周波数帯域幅と言われ、この値が大きいと設定した周波数付近のみを増減させます。逆にQが小さいと周波数帯域幅が広くなります。つまり、周波数を400Hzと設定したとして、Q が大きい場合には350〜450Hz程度のみを増減させますが、Qを小さくすると200〜600Hz程度までを同時に増減させることができます。(数字は単純に表記していますが、実際にはもう少し細かい値が設定されます。) レコーディング後のミックス作業ではこちらの方が使われる事が多いと思います。

 少し難しい用語が出てきているので、判りづらいと思いますが、パラメーターを確認すると、グライコは周波数帯域毎のレベル(と、機種によってはQ)を持ちます。比較的単純だと思います。それに対し、パライコは通常であれば、周波数、レベル、Qという3つを持ちます。

 効果が単純なだけに、逆に奥が深いエフェクトです。(というか、基本的過ぎてエフェクトとは呼ばない場合も多いです。) 何よりどんどん使ってみることが、習得の一番の近道ですので、恐れずどんどん使ってみて下さい。