DTM初心者の第一歩! まずはここまでやってみよう!

「DTMで楽曲を制作したいけど、何から始めていいか判らない」

こういう声がとても多いです。私の立場上当たり前と言えば当たり前なんですが。とは言え、それだけ困っている方が多いのだと思います。

というわけで、DTM&作曲初心者の方が、まず最初に目指すべきゴールを書いてみたいと思います。

なお、この記事では、機材としてスピーカー内臓のノートパソコンのみ、またはパソコンとオーディオインターフェース及びスピーカー/ヘッドフォンという構成を前提として話を進めます。シンセサイザーなどの外部MIDI機器は使わず、音は全てプラグインシンセで出すこととします。

また、作る曲については、オリジナル曲を作りたい気持ちは抑えて、自分の好きな曲のメロディとコードが書かれた楽譜を入手しましょう。バンドスコアのようにパート譜が全て記載されているものでもOKです。おそらくコードも表記されているので。

DTM初心者の方が最初に目指すべきゴール

何にでも言えることですが、理想を思い浮かべて、そのイメージを強く持っておくのは必要です。でも、物事を始める時には現実的な目標も定めておくべきです。

というわけで、DTM初心者の方のために第一目標を提示しておきます。

「適当でいいからまずは自分の好きな曲を1曲完成させてみる」

これです。

音楽理論書や作曲の教則本などを読むといろんなことが書かれています。楽譜の読み方からスケールやコードの知識などが多いものです。

で、「不協和音はダメだよ~」とか「こんなコード進行は間違いだよ~」的なことが書かれています。とりあえずそういうのを目にしたら、無視してください。。。

まず大事なのは「実際に作って聴いて感じること」です。

そして、この目標にはもう一つの意味があります。

「DTMソフトで楽曲を完成させるまでの手順を追ってみる」ということです。これにより、何をすべきかが少し判ってくると思います。

というわけで「適当でいいからまずは1曲完成させる」までの手順を以下から書いていきます。

1)DTMソフトインストールとプロジェクト新規作成

DTMで楽曲制作をしたいと思った時に、最初に出てくる必須事項と言えばDTMソフト(DAWソフト)のインストールですね。

インストールしたら音が出るように設定をする必要があるかもしれません。

オーディオインターフェースを使うならそのオーディオインターフェース専用のドライバインストールが必須になると思います。

Windowsパソコンとそれに搭載されているスピーカーだけでとりあえずやってみようという方の場合は「ASIO4ALL」をインストールをした方が良いです。

ASIO4ALLはスグレモノ!

オーディオインターフェース専用ドライバまたはASIO4ALLがインストールできたら、DTMソフトを起動してプロジェクトを新規作成しましょう。

Cubaseでのプロジェクト新規作成

Cubaseでのプロジェクト新規作成

これで楽曲制作開始の準備完了です。

プロジェクトを新規作成したところ

プロジェクトを新規作成したところ

なお、この段階で音が出るかどうかは判りません。もし出ない場合には、次の段階で設定が必要になります。

2)ソフトシンセを追加

では音を出してみましょう。

プロジェクトにソフトシンセを追加します。この手順はDTMソフトによって異なると思います。Cubaseの場合はメニューの「プロジェクト」からインストゥルメントトラックを追加します。Sonarの場合はメニューの「挿入」からプラグインシンセをクリックします。

Cubaseでインストゥルメントトラックを追加

Cubaseでインストゥルメントトラックを追加

画面右側に選択できるソフトシンセが一覧で表示されている場合もありますね。そこをダブルクリックしたり、トラック部分にドラッグアンドドロップで追加することもできることが多いです。

DTMソフトのバージョンによっても違いがあるかもしれませんので、詳細はマニュアルなどを確認してみてください。

ソフトシンセを追加できたらピアノロール画面を開いて、表示されている鍵盤をクリックしてみます。またはピアノロール部に音符を追加して再生してみてもOKです。これで音が出たら特に問題はないので、そのまま続けていきましょう。

キーエディタ(ピアノロール)で鍵盤部分をクリックしてみる

キーエディタ(ピアノロール)で鍵盤部分をクリックしてみる

もし音が出ない場合には、オーディオドライバや音声出力の設定が必要かもしれません。DTMソフトの設定画面からドライバを設定してみましょう。

Cubaseの音声出力設定

Cubaseの音声出力設定

音が出るようになったら楽曲の制作開始です。

3)メロディとコード譜を入手して入力する

ソフトシンセでピアノ音色を選びメロディを入力してみましょう。メロディを後にしたい方はコードや他のパートから入力してももちろんOKです。

メロディを入力

メロディを入力

と、簡単に書きましたが、ここで楽譜や鍵盤、ピアノロールに触れたことがない方は戸惑いますよね。見方が全然判らなかったりすると思います。

ただ、ここは数多くの音符を入力して慣れる必要がある部分です。ちょっと頑張って入力してみましょう。

そして、メロディーが打てたらコードも入力しましょう。メロディと同じようにピアノ音色のトラックをもう一つ作ります。コードは基本的に全音符または二分音符で入力します。

もしコードネームを見ても音符をどう打っていいか判らない、という方は以下記事を参考にしてみてください。

初心者向け! コードの配置を理解しつつ、手早く打ち込む方法(1)

4)ドラムを入力してみる

メロディとコードは打てましたでしょうか? 再生した時に変な音とかしませんか?

この段階ではそれでもOKです。多少打ち間違えていてもあまり気にしないでください。とりあえず適当に完成させるのが目標なので。

そして、ここからパートアレンジをしてみます。まずはドラム。

簡単に打ち込める方法が判るようでしたら、それで適当に作っちゃいましょう。

例えばMacのGarageBandまたはLogicならDrummerという機能があります。他のソフトの場合ですと、最近は多くのソフトでオーディオループが付属している場合が多いので、それを使ってもOKです。

ドラムループを使って適当にドラムパートを作る

ドラムループを使って適当にドラムパートを作る

フィルインどうこうとか細かいことは気にせず、1曲通してドラムを入力しちゃいましょう。

適当でOKです。

5)ベースを入力してみる

ベースは「適当に作る」と言っても少しレベルが上がるかもしれません。

でも出来るだけ簡単に作っちゃいましょう。8分弾きということにしちゃいます。音は入力したコードから抜き出します。

まずベースのトラックを作ってください。

次に、そのトラックに先ほど打ち込んだコードをコピーペーストします。できたら一番下の音を残してあとは全部消しましょう。

残った音を8分弾きになるように編集します。ここで音符のコピーペーストをうまく使うと素早く打ち込めます。

ベースパートをさっくり作る

ベースパートをさっくり作る

6)シンセパッドの音を追加してみる

ここまででメロディ、コード、ドラム、ベースを打ち込んだので、曲の骨格が出来ていると思います。あと少しだけ味付けをします。

シンセパッドを使って曲に厚みを出します。シンセパッド用のトラックを作り、そこに先ほど打ち込んだコードを、ベースでやったのと同じようにコピーペーストします。ただし音符は消さないでくださいね。

コードの音符をコピーペースト

コードの音符をコピーペースト

コードをコピーペーストできたら、プラグインシンセの音色を選びましょう。

プリセット名に「~ Pad」という文字が入っているものは大体シンセパッドの音です。そういう文字が入っていなくても「ほわ~ん」とした音色ならそれでOKです。

7)シーケンス音を追加してみる

さらに、可能なDTMソフトの場合は「シーケンス音」を追加してみます。イメージ的には「ピコピコ音」と言えばよいでしょうか。

シンセパッドと同様に、トラック追加→コードをコピーペースト→音色選択と進みます。

またコピーペースト

またコピーペースト

私の判る範囲では、GarageBand/Logicなら音色選択で「Arpeggiator」という音色ジャンルを選ぶとそういう感じの音がたくさんあります。またSonarだとシーケンス音向きの「Rapture」というシンセサイザーが付属してます。Cubaseなら「HALion」の中で「Synth Comp」と検索すると出てくる音色がシーケンス音系の音色です。

HALionで「Synth Comp」を検索

HALionで「Synth Comp」を検索

コードをコピーペーストしてあれば、音色を選ぶだけでピコピコ鳴ってくれるので、すごく簡単です。

8)リバーブをかけてみる

さて、ここまでくれば全体的に音は結構厚くなってると思います。ここでエフェクトを追加してみましょう。

ピアノで打ち込んだコードのトラックにリバーブ(残響)をかけます。

エフェクトの追加もDTMソフトによって少し手順が異なるかもしれません。多くのソフトは画面左にある「インスペクタ」内にエフェクト欄があって、それをクリックすると追加できると思います。実際のやり方はマニュアルなどを参考にしてください。

リバーブが追加できたら、プリセットを切り替えて音の変化を聴いてみましょう。ここでは少し残響が加わる程度のプリセットを選択しましょう。

この時、そのトラックをソロ状態にします。多くのDTMソフトにおいて、インスペクタ内に「S」の文字が入ったボタンがあるので、それをクリックします。「S」ボタンが緑色になりませんでしたか? この状態で再生すると、ピアノで打ち込んだコードだけが演奏されるので、エフェクトの効果が判りやすいと思います。

コードパートのトラックにリバーブをかけてソロ演奏で聴いてみる

コードパートのトラックにリバーブをかけてソロ演奏で聴いてみる

リバーブの効果を確認したら、ソロ状態を解除して全体で聴いてみます。

ピアノのコードが少し奥に移動した感じになりませんでしたか?

9)全体的に音量を調節する

最後に各パートの音量を調節しましょう。いわゆる「ミックス」「ミックスダウン」ですね。音量調節はミックスの超基礎です。

ミキサーで音量調節

ミキサーで音量調節

目安としては、
1)一番聴かせたい音(ここではメロディ)がはっきり聴こえる音量にする
2)全体として音割れしない音量にする
という2点だけ注意してください。

これで今回は完成ということにします。

これで第一段階はOKです

最初の段階としてはここまででOKだと思います。

大事なのは、ざっくり言って
1)トラックを追加&音色選択ができる
2)メロディやコードをピアノロールで入力できる
3)他のパートも追加できる
4)エフェクトをかけられる
5)音量などトラックの調整ができる
という5点だと思います。

そして、ここまでを全てやればとりあえずこの5点に触れることにはなるので、あとはそれぞれを深めていくということになります。

覚えるべきことはたくさんありますが、頑張っていきましょう!

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